転職するために履歴書を
書こうかと・・・
社会人歴が長い場合は
採用担当の見るポイントが
ちょっと異なるが大丈夫か?
何でも諦めずにやり遂げました!
ってのはどうですか?
悪い訳ではないが・・・
ちょっと違うかな。
では、今回は40代技術者の
履歴書について紹介しよう!
採用担当の知りたい事は転職理由
転職にあたっての最初の関門は、「履歴書」と「職務経歴書」の書類選考である事は誰もがご存知だと思います。
では、40代の技術者に焦点を絞って、書類選考を通過させるために気をつけるポイントを紹介していきたいと思います。
まず最初に、40代の転職活動でもっとも気をつけるべき大きなポイントは・・・
それは『転職理由』です!
その理由は、提出した書類のみで、転職に至った理由を採用担当に納得させなければ、次のステップに進められないためです。
キャリア採用を募集した会社は、応募してきた方が、何らかの不満を現在の職場に持っていることをわかっています。そして、その不満内容から、今までの仕事の仕方を想像することができます。
だからこそ履歴書を読んで、「当社に入社しても、同じように不満を持つ人だ」と思われた時点で書類選考がパスできないのは当然です。
どんなに優秀な経歴でも、不満ばかりを述べて、Outputを出せなかった40代社員は不要だと判断されるものです。
そうならないよう、Outputを出す過程で得られた不満を一度洗い出してみて下さい。
ネガティブな内容が、転職活動からの視点で見てみると、自然とポジティブな理由に思えてくるはずです。
その洗い出した不満を活用して、今まで自分が達成してきた仕事と絡めることで、転職理由に自然と繋げられれば、採用担当に納得感を持ってもらえるでしょう!
採用する側は、「これは」と思った応募者の書類は、かなり細かな箇所まで読み込むため、「履歴書」と「職務経歴書」は時間を掛けてじっくり作成して下さいね。
(信頼がおける人に添削してもらうことも大切です)
これから、さらに書類選考のポイントについて紹介していきます。
書類選考のポイント
新天地で活躍できる人材を求めており、ミドル層に期待している事は、即戦力としての能力!
残念なことに、書類選考で“伸びしろ”をアピールする年齢は過ぎてしまっている年代です。。。
その中で、履歴書を書き始める前の5つのポイントを紹介していきます。
- 納得感が得られる転職理由
- 履歴書と職務経歴書は自分の分身
- 定量的に示した自己PRを心掛ける
- 技術者も、やっぱりマネジメントスキル
- 履歴書フォーマットの選び方
こんなことは当たり前だと思われるかもしれませんが、具体例も示して紹介するため、参考までに読んでみて下さい。
納得感が得られる転職理由
転職を成功させるために最も重要なことは“転職理由”です!
それは、採用担当が最も知りたい事項として、「なぜこの人は、現在の会社を辞めたいのか?」があげられます。
ミドルで転職する場合は、家族の理解も必要となり、簡単には決められないものです。
それでも転職に至る過程では、必ず会社に何らかの不満を持っているはずです。
採用担当は、技術者としてのプレイヤーからの視点では無く、マネジメントなど“高い視座”から得られる不満を求めています。
その不満から、「なぜこの企業の、その職種なのか?」や「そこでどういった貢献ができるのか?」に繋げられる転職理由を書くと説得力が一層UPします。
しかし、よくありがちな転職理由が・・・
「今の会社では、さらなるキャリアアップができないポジションのため、転職を決意しました」
「社会貢献度が高い貴社で頑張りたいと思い、志望を決意しました」などがありますが。。。
抽象的な内容のため誰の心にも響かないと思いませんか?
ポジティブな要素だけで書いた方が良いと思う方もいると思いますが、事実であればネガティブな内容を入れても全く問題ありません。
本音を素直に織り込んだ方が、説得力も増し職務経歴書の内容に厚みが出てきます。
その辺りを踏まえて少し具体的な例を示してみましょう。
もし同じ仕事をしていた人だとしても、採用したくなる転職理由は『GOOD』の方だと思います。
どちらも業務推進する上での“葛藤”から、転職を決意したものと思いますが、高い視座から書かれた『GOOD』の転職理由の方が、新天地においても活躍・貢献してくれる期待を高く感じるはずです。
履歴書と職務経歴書は自分の分身
履歴書や職務経歴書を安易に考える人が多いのもミドル層の特徴ではないでしょうか?
今までの実績は、面接で伝えれば良いと安易に思われているかもしれませんが、採用担当も自分の上司に自信を持って書類選考結果を報告する必要があります。
担当者に「この応募者だ」と選ばれるためには、履歴書と職務経歴書は自分の分身だと思って、精魂込めて作成して下さい。
とても基本的なことですが、書類選考に通るためには、以下のポイントはとても重要です!
- 応募先の企業にそぐわない志望動機を書かない
- 誤字、脱字が無く、読みやすい文章で書く
- 履歴書と職務経歴書に同じ内容を書かない
- 社内の異動は職務経歴書に記載する
- 職務経歴書はA4用紙2枚として簡潔な内容
採用担当者は、1日で何十人分もの応募書類に対応しています。
1人に掛ける時間が限られている中で、履歴書を何度も読み返す余裕は無いため、初見でスラスラ読み解ける文章を心がけましょう。
中には、色々な実績をアピールしたいばかりに、10枚にわたる職務経歴書が提出する方もいますが、逆に書類作成能力を疑われる結果になります。
履歴書と職務経歴書は自分の分身だと思って時間を掛けて作成し、面倒な作業かもしれませんが簡潔な文章となるよう添削を繰り返して下さい。
その作業によって、ミドルが本来持っている市場価値が認められて、年収UPの転職につながるはずです!
定量的に示した自己PR
職務経歴書の自己PRは自分のポテンシャルを書き込める唯一の欄です。
そして書き込む際のポイントは『定量』に心掛けることです!
その理由は、数値や数量を交えて示すことで説得力が大幅にUPするためです。
例えば、
では説得力が大きく不足していると感じませんか?
同じ内容でも
の方が採用担当にスキルの高さをアピールできます。
そして、この内容からの展開例として、「各チームを5名に分けて、それぞれに配置したリーダとの業務進捗管理」や「同時並行で4つのプロジェクトを管理する状況把握力」などを肉付けすれば、より仕事の進め方を採用担当にイメージしてもらえます。
数字を使って定量化することによって、応募先の企業に移ってからも能力を発揮できる情景が容易に浮かび、仕事の再現性が高いことを理解できるでしょう!
さらに自己PRを効果的に伝えるために、『逆年代順形式』を使ってみて下さい。
職務経歴書に自己PRを記載する前に、職務詳細を記入すると思います。
通常の書き方は、時系列に沿って表記する『編年式』が主流ですが、ミドルの転職者に対しては現在の業務が最初に目に入るように『逆年代順形式』を採用するケースが多くなっています。
業務内容や主要な実績を先に示すことで、自己PRへの誘導を容易にし、少ない文字数で効果的なアピールが可能です。
技術者も、やっぱりマネジメントスキル
転職で重要視されることは、ポータビリティスキルです。
ミドル層はどうしても即戦力を求められ、どの会社でも活用できるスキルを習得しておく必要があります。
そのポータビリティスキルを層別すると、大きく3つに分けられます。
- テクニカルスキル
- ビジネススキル
- ヒューマンスキル
1つ目のテクニカルスキルは、業種毎に求めているスキルが異なっているためピンポイントで合わせることが困難だと思われる方も多いのではないでしょうか?
技術者は、どうしても転職先でやっていける技術力があるか?など気になるところですが、40代の転職活動にとって、そのスキルはそれほど重要ではありません。
それは、ミドルを募集する会社はテクニカルスキルよりも、ビジネススキルに含まれるマネジメントスキルを求めているからです。
どこの企業でも、技術的な課題を解決したいのであれば、20代や30代を募集した方が柔軟なアイディアが出て効果的なはずです。しかし、40代を募集する理由は、組織マネジメントを円滑に遂行できる人を希望しています。
40代になると管理職についている方も多く、現職でもマネジメント力を求められているでしょう。そこで培ったスキルから、募集先が求めているであろうものに絞って効果的なアピールが出来れば、十分にマネジメントスキルについて伝えられるはずです。
例えば、自らが方針を打ち出して、部下と一致団結して成果を出したプロジェクトなどがあると良いですが、自らが率先して行動し、周囲を巻き込んで進めてきた案件であれば十分に優位性を発揮できます。
その理由は、働きアリの法則と呼ばれる自然界で調査した結果が参考になります。
アリの組織で積極的に働くのは、たった2割だけです。6割は普通に働き、2割は働かないとのことです。
自然界で生き抜いてきたアリの組織が、自然とこの割合となることから、実は働かないアリも必要なのでは?との意見もあるようですが、こと転職活動では積極的に働くことをアピールして、2割の人材である希少性を打ち出してみて下さい。
\他の人と比べて希少性が優位/
履歴書フォーマットの選び方
履歴書を作成しようと思った時に、意外と最初につまずくのが履歴書のフォーマットでは無いでしょうか?
誰も疑問に思う中で、何気なくフォーマットを選んでしまうと、ミドル層の転職活動には適してないフォーマットを選んでしまうと思います。
多くの人は文房具店や書店が扱っているJISの履歴書を買ってしまったり、厚生労働省が推薦している「新たな履歴書の様式例」を選択してしまうでしょう。
\厚生労働省の推薦様式/
しかし、それらの履歴書は汎用性を重視しており、ミドルを対象とした場合に採用担当が気になるポイントがカバーできていないため注意が必要です。
限られた時間で、間違いなく進めるためにも、明確にしておきたい6項目を洗い出しました。
- 現在の給与額
- 希望給与額
- 出社可能日
- 通勤時間
- 配偶者の有無
- 扶養家族の人数
あえて厚生労働省が無くした項目を載せてあります。
無理に履歴書に記載する必要はありませんが、選考が進んでいけば当然問われる内容のため、すれ違いを無くすためにも書いておいた方が良いと思っています。
屋敷出口
ミドル層は技術力だけで
転職はできないってこと?
技術的な課題解決は
若い方が圧倒的に優位だからな
経験から得られた知見によって
チームの業務推進が求められるし
基本的な技術スキルは持った上で
マネジメント力も求められる・・・
40代の転職はハードルが高い!
ポイントを押さえた
転職活動が大切だな
ミドルは即戦力を求められているため、当たり前と感じることができていないと、大きくイメージダウンです。そのため履歴書と職務経歴書は丁寧に作成して下さい。
その上でマネジメントスキルを持った技術者であることをアピールできれば書類選考は通過できるでしょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!もし、ご意見がありましたら、コメントを送って下さい。
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