【転職活動】セキスイハウスの断熱性CMを見て違和感?会社調査にロジックツリーを実践!

セキスイハウス ロジックツリー 実践屋敷
二B
二B

アラタ社長!

気になる会社を見つけました!

アラタ社長
アラタ社長

どんな会社だ?

二B
二B

セキスイハウスです。

CMを見てたら、

すごく違和感を感じました。

 

アラタ社長
アラタ社長

何のCMなんだ?

二B
二B

セキスイハウスの断熱に関するCMです。

会長
会長

ほ〜、家のCMだろ?

大きな窓を付けて、

いい感じの家じゃないか。

二B
二B

そういう意味ではなくて・・・

大きな窓を付けられる理由です。

会長
会長

なんか変だったか???

アラタ社長
アラタ社長

よい気付きだ。

フレームワークを実践すると

「見える化」できるはず!

二B
二B

そうですね。「自己分析」で

習ったことを、実践してみます!

二B
二B

そうすれば、

僕の違和感も伝わるはず!

会長
会長

だと良いなーwww

俺の違和感は、お前さんの

転職したい会社の話しでは

無かったことだがなwww

アラタ社長
アラタ社長

ぜひ、ロジックツリーをやって、

違和感を説明して欲しいな。

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セキスイハウスのTVCM  技術の違い「断熱性」編

安藤サクラさんが登場するTVCMの中で印象的なキャッチフレーズ「家全体の断熱性を高めると、窓を大きくできる」を覚えている方も多いのではないでしょうか?覚えてない人は、下のCMを見てみて下さい。違和感を感じる人もいるでしょう。

 

 

生活の質を上げるため、マイホームを持ちたいと考える方は多いと思います。とても高価な買い物のため何個も購入できるものではなく、意匠性や独自技術の違いを見極め、価格面を考慮して慎重に住宅メーカを決める方が大半だと思います。いろいろな情報が容易に手に入る昨今では、消費者がマイホームに求める要求も飛躍的に上がってきています。

その中でも断熱性は数値化しやすく、メーカ毎の比較がネット上でもたくさん行われているため、住宅メーカーも力を入れている性能の1つです。いまや、家の開口部である窓・玄関ドアの断熱性能を高めることが、家の断熱性能を大きく決める要因であることは一般的な知識として受け入れられています。

しかし、マイホームにとって「窓」の存在は大きく、家の断熱性能を高めたいからと言って、窓を無くす人は極めて少数でしょう。だからこそ、窓に適用する断熱技術の開発は常に進んでおり、サッシとガラスで構成されてるシンプルな構造物にも関わらず、少しでも数値を改善するため、各社は技術を競っています。断熱性を求めていない建物では「アルミサッシ+単板ガラス」が今でも採用されていますが、快適な生活をアピールする現在の住宅は「樹脂とアルミの複合サッシ+複層ガラス」が広く普及しています。メーカ毎にいろいろな技術を開発しており、この競争はセキスイハウスも例外ではないでしょう。

今回のCMは、セキスイハウスの断熱に対する技術力をアピールするCMとなっています。二宮ゾンビ、こと、“二B”がロジックツリーを活用して「見える化」を実施してくれます。

\断熱を気合いで勉強/

四コマ 断熱 気合い

\四コマの人物紹介はココ/

メンバー

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『ロジックツリー』でセキスイハウスのCMを「見える化」実践編

二B
二B

よく分かりませんが、

一度やってみます。

“断熱性編”と題名がなっていることから考えても、当然Top事象は「断熱性」から始まれば間違い無いでしょう!

Top事象を「断熱性」とした場合

\断熱性をTop事象に実践/

ロジックツリー セキスイハウス CM

どうでしょうか?これだと、断熱性については層別できていて、「漏れなく、ダブりなく」も実践できているように見えますが、CMでアピールしたかった「窓を大きくできる」に繋がらないロジックになっています。

二B
二B

確かに・・・

もう一度考えてみます。

窓を大きくしたい理由をロジックツリーで表すことができなければ、「断熱性」に特化したCMを放送したいモチベーションが出ないでしょう。少しアプローチの仕方を変えてみて下さい。

Top事象を「家の商品価値」にした場合

今度は、「家の商品価値」をTop事象として二宮ゾンビがロジックツリーを作り直してくれました。

\家の商品価値Top事象で実践/

ロジックツリー セキスイハウス CM

二B
二B

これはどうですか?

窓が大きい方が価値が高いです。

一見良さそうに見えますが、大きな問題があります。初心者がやりがちな失敗を犯しているため、このロジックツリーでは、ビジネスツールとして活用できないでしょう。

二B
二B

え〜???

家の価値を表してますよ。

ロジックツリーを活用する大きなメリットは「見える化」です。会議の場などでは、このツリーを見て共通の認識が得られる必要があります。本当に会議に出席した全員が、「窓を大きくできる」と判断する事ができるでしょうか?

CMでも「蔵」の断熱性の方が良いと言っていましたが、蔵をイメージしたロジックツリーをは下のように表現できます。「窓」自体の要素が無くなることで、熱を伝えやすい素材も消えており、ロジックツリーを確認するだけで断熱性が高いことは誰もが納得できる事でしょう

\蔵をイメージしたロジックツリー/

ロジックツリー セキスイハウス CM

二B
二B

窓が無い「蔵」の方が

断熱が良いと言っていた・・・

アラタ社長
アラタ社長

その事から解ることは?

二B
二B

窓は熱を伝えやすい。だから、

断熱性能は「壁」>「窓」。

アラタ社長
アラタ社長

その視点で、ニBが実施した

「家の商品価値」の

ロジックツリーを見てみると?

二B
二B

意匠性は、「窓を大きくしたい」

しかし、

断熱性は「窓を無くす」となる。

アラタ社長
アラタ社長

細分化した要素で矛盾が発生しておるな。

「家の商品価値」をTop事象としたロジックツリーでは、「窓を大きくしたいのか?」「無くしたいのか?」「小さくしたいのか?」が判断できないと思います。このツリーで会議を開催すると、間違いなく結論が迷走する事になるでしょう。

この様なロジックになってしまった理由は、「漏れなく、ダブりなく」の原則が守られていないためです。要素分解した際に、「窓の要素」が複数存在してしまい「要素のダブり」が発生しています。このような症状は、実際にロジックツリーを作成すると、頻繁に見られます。「ダブらない」ようなロジックを展開するためには、少しテクニックが必要です。

二B
二B

もうどうやったら良いか

解りません!

CMの目的から考えてみよう

1つのロジックツリーだけで表現するのは難しい課題です。段階を踏んで「見える化」を実施しましょう。

CMでアピールしたい独自技術

\まずは独自技術の洗い出しから/

ロジックツリー セキスイハウス CM

それぞれの住宅メーカがたくさんの独自技術を持っていて、その中でも得意な領域を持っています。セキスイハウスのホームページに掲載されている技術からロジックツリーを作成してみました。この様に「見える化」すると会議の場でも、どの技術をCMとしてアピールしたいか?に焦点を当てて議論を進める事ができるでしょう。

実際のビジネスでは、各々の要素をもっと細分化しなければなりません。CMの方向性を決める時に、「大きな窓」を採用した家をアピールしたいと判断したはずです。アンケートなどから「大きな窓」の価値が明確になっており、セキスイハウスでは「大きな窓の価値を売り込む」ため、付随するたくさんの技術を生み出してきたと考えられます。アピールしたい技術が決まったら、次に「大きな窓を売り込む技術」をTop事象としてロジックツリーを考えてみると、きっと見えてくる事があるでしょう。

「大きな窓」を売り込むための技術

住宅メーカの意向として、「大きな窓を売り込む」を重視する判断が下った場合のロジックツリーを作成してみました。

\「大きな窓を売り込む技術」で実践/

ロジックツリー セキスイハウス CM

このロジックツリーから「大きな窓の価値を売り込む」ための技術が、多岐に渡っている事が見て取れます。普通に考えると「非耐力壁」を多くの壁に採用するためには「鉄骨」か「鉄筋コンクリート」の工法を採用します。しかし、「鉄骨」や「鉄筋コンクリート」は断熱に対して弱い特性を持っており、デメリットを克服する技術開発が必要となってくるでしょう。

今回、ロジックツリーのTop事象を「大きな窓を売り込む技術」としたことで、それに必要となる技術を「見える化」できており、組織として開発指針を統一できるメリットがあります。このロジックツリーを見れば、もう断熱性能を優先するために、窓を小さくしたいと発言する人はいないはずです(セキスイハウスにとって当たり前過ぎる前提のため、そんな発言は無いかもしれませんが、新しい目標を設定する時は、各々の立場が異なるため、会議で対立することは良く有ることです。このような状況でも、正しいロジックで論破していく力が必要です。このような方針を決める会議で自分の意見を述べる力を伸ばせば、転職活動も成功できるでしょう)。

このロジックツリーは、会社として価値がある「大きな窓」をTop事象としているため、細分化した各要素に対して技術開発が成功すれば、消費者に大きくアピールできるはずです。さらに、このツリーから、たくさんの技術が必要である事が「見える化」でき、これら全ての技術を融合させ、住宅として実現できるメーカは数少なく、大手でなければ成し得ない技術とも推定できます。もちろん、CMとしてアピールする価値が高いと考えられます。ロジックツリーで情報を整理すると、いろいろな事を読み取る事が可能です。ぜひ実践してみて下さい。

「家全体の断熱性を高めると、窓を大きくできる」キャッチフレーズの再確認

このロジックツリーは、「大きな窓」を売り込む技術を洗い出しており、洗い出した技術を実現できれば、商品価値が有ると判断できるロジックとなっています。対して、CMでは、このロジックが逆転しているため視聴者に違和感を感じさせてたのでしょう(違和感を感じさせるのが目的であれば、大きく成功していますね)。キャッチフレーズで見てみると「家全体の断熱性を高めると、窓を大きくできる」となっており、細分化された「断熱性」が起点となっています。

例えば「サッシ」や「ガラス」の特定した部品のみの断熱性能だけを上げても、それが「大きな窓」への商品価値には直結しないでしょう。それだけの事で「大きな窓」の商品価値が体現できるのであれば、多くの住宅メーカが実現できてしまい、技術力のアピールになっていないためです。

とは言え、CMという限られた時間の中で、「大きな窓」をアピールするために全ての技術について説明することもできず、数ある技術の中で貢献度が高いものを選定すると「断熱性」だったことが推測されますCMの中で言っていることは間違ってはいないけど、正しく伝えきれていな事が違和感の原因でしょう

技術のブレイクスルーによって、新たな商品を実現できた場合は、明確な技術があるため、インパクトのあるCMが容易です。対して、たくさんの技術の積み上げで実現した商品は、なかなか技術を伝えるのが難しいものです。ただし、積み上げてきた技術は、簡単に真似できないことも事実です。ロジックツリーから、十分に差別化できている事が伝わった事でしょうか

鉄骨構造のメリット・デメリット

鉄骨構造のメリット・デメリットを理解すると、先ほどのロジックツリーを体現する事の難しさが伝わると思います。少しだけ確認していきます。

メリット1:広くて大きな空間を作れる

広くて大きな空間を作りやすいというメリットがあります。特に、鉄骨ラーメン構造は柱と柱の間を大きく開けることができるため、広々とした空間を実現でき、大きな窓の配置が容易です。木造建築では、耐震性を高めるために壁が一定量必要となり、窓のサイズに制約が出てきます

メリット2:耐震性が高い

鉄骨住宅は、素材の鉄や鋼がしなることで地震のエネルギーを吸収する構造になっており、耐震性に優れています。また、木造住宅と比較すると、完全に倒壊する危険性は低くなります。木材のように材質によって強度が大きく変わることがないため、鉄骨住宅は安定した高い耐震性があると言えるでしょう。ただ、デメリットとして挙げているサイトもあり、耐震性に対する消費者の認識が変わってきている事が要因でしょう。地震などに被災した時に家が潰れない事が目的ではなく、被災した後も生活が継続できる家を目指していることから、木造住宅に比べて重たい鉄骨住宅は不利なのかもしれません。

メリット3:工場生産のため品質が安定している

木造住宅の場合は、木の種類や質によって住宅の質にバラツキが生じます。対して、鉄骨住宅に使われる部材は、工場生産によって品質が作り込まれてくる工程となっているメーカがほとんどです。品質が安定してることは、これから長く生活する家にとっては重要なファクターです。さらに工期も短いため、建築中に雨などにさらされるリスクも少ないこともメリットして挙げられます。

メリット4:火災保険が安い

建物は「M構造」「T構造」「H構造」の3段階の構造級別に分類され、左から順に頑丈な並びとなっています。頑丈な建物ほど火災保険料が安くなり、鉄骨住宅はT構造に分類されます。木造住宅と比べて火災保険料が安いメリットがあります。

デメリット1:坪単価が高く建築コストがかかる

木造住宅と比較すると、どうしても坪単価が高くなり、建築費用が高い事が挙げられます。さらに、地盤改良が必要となることもあるため、追加費用も念頭に入れる必要があります。地盤改良のリスクは住宅メーカより事前に打診があると思います。もし、地盤改良が必要となると100〜300万円程度の追加出費となるでしょう。

デメリット2:固定資産税が下がりにくい

鉄骨住宅は経年劣化のスピードが木造住宅に比べて緩やかなため、固定資産税が下がりにくい計算となります。税金をたくさん支払いますが、資産としての寿命が長いとも言えます。

デメリット3:断熱性が低い

断熱性が低くなるのは鉄骨住宅における大きなデメリットの1つです。鉄は熱を伝えやすいという特徴から、外の暑さが伝わりやすく、夏・冬の影響を受けやすいです。そのため住宅メーカは断熱材や付帯設備などでデメリットを補う技術開発を行なっています。

デメリット4:機密性が低い

気密性とは、「家の隙間」のことです。家の隙間が大きいほど、空気が外に逃げてしまい冷房や暖房の効きが悪くなります。そのため、夏は暑く、冬は冷たい外気が室内に入ってくる事になります。鉄は膨張率が大きい特性があり、これは、木材に比べて、温められれば膨張し、冷やされれば縮まる特性が顕著です。そのため、温度変化を考慮して隙間を作っておく設計が必要となり、気密性はC値で表す事が可能ですが、鉄骨住宅は公表されていないのが現状です。

商品を売るためには、メリット・デメリットだけでは決められないことも多く、会社としての戦略が必要です。その戦略を決める大切な会議こそロジックツリーを使ってみて欲しいです。そして、その経験を転職活動に活かしてください。

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屋敷出口

二B
二B

簡単そうに見えるけど、

ロジックツリーを実践してみると

難しいことが解りました。

アラタ社長
アラタ社長

簡単そうに見せる事が

目的だからな。

二B
二B

「自己分析」で使った

ロジックツリーが

いろいろと利用できるんですね。

アラタ社長
アラタ社長

とても応用が効く手法だからな。

ただ、ツリーの切り口だけで、

大きく伝わり方が変わるから、

その難しさもある。

二B
二B

では、CMで違和感を

感じさせないためには

どうしたら良かったですか?

アラタ社長
アラタ社長

ん〜本来は、

「大きな窓にするために、

家全体の断熱性を高める」

会長
会長

インパクトが無いな。

普通のフレーズだ!

アラタ社長
アラタ社長

そういう意味では、

良いCMだったのかな。

考えるキッカケになったし。

二B
二B

今回とっても勉強になりました。

セキスイハウスのことも

知ることができましたし。

アラタ社長
アラタ社長

ロジックツリーを作成すると

自身の理解も深まるから、

転職候補の情報整理にも

活用してほしいな。

会長
会長

面倒だがなwww

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。住宅について詳しいわけでもないのに、CMのロジックが気になったため書き始めています。このブログの中でロジックが破綻している箇所がありましたら、ご指摘いただけると幸いです。

\自己分析から見つめ直したい方に/

続いて、自己分析の方法にレーダーチャートを実践しました。ご覧下さい。

\レーダーチャートで自身を見える化/

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